この記事は、今は無き私のブログ「ゆるくいっちゃいます」で公開していた写真展のススメの記事2件をまとめてさらに加筆修正したものです(長文です)。 2018/6
年に何回か写真展を開くようになり、その準備で得た情報や経験をまとめておきます。
ポートレートクラスタの方向けかもしれません。
最近は多くの方々が写真を撮るだけで無く展示することも楽しんでいらっしゃるようですが、まだどうして良いかわからないと言う話を聞きます。また嬉しい事にこのコンテンツを読んで頂き大変助かったという声も聞きます。
写真展に興味ある人のためにも自分のためにも、色々な所に落ちている断片的な情報や試行錯誤からの情報をまとめておけば、写真展の敷居がちょっと低くなるかなと思ったのでとりあえずメモしておきます。
*うろ覚えや間違った知識も平気で書いてあると思いますので、お気づきの点はコメント欄などでご連絡下さいm(_ _)m。
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【写真展のススメ】
おおよそ写真展の準備の手順に沿った感じで説明していきます。
● テーマ
テーマが無くただ展示するだけでも良いのですが、少人数の展示ではテーマがある方が見る側は楽しめます。展示は、来場者の貴重な時間を使うものなので、来場者の気持ちも考えるのが良いと思います。
しかしこのテーマが一番大変だと思います。色々なくくりがあると思いますが、入門者にとっての肝は、漠然としたテーマにしないことではないかと思います。
高尚で観念的なテーマは写真や言葉による十分な表現力を持っている人には良いかもしれませんが、入門者にはベクトル合わせから困難です。
一人よがりの展示にならないためには、何を伝えたいのかがはっきりしているシンプルなのが良いんじゃ無いかなと思います。
● 出展者
グループ展の場合出展者の選定は、写真の上手い下手よりも、いかにグループの中でうまく動けるかが重要だと思います。強力なリーダーシップやファシリテーション能力が無い限り(普通趣味でそんな人は居ません:笑)、主張や意見が強すぎる人が混ざった時にどうしてもそこに引っ張られてしまい混乱で頓挫します。非協力的な人は空気を壊します。
知人や現場や写真展で良く話をする人が仲間に一人でもいるとやりやすいと思います。
● 会場と開催期日
会場を決めるファクターはレンタル費用とアクセスです。会場によってはヌードはダメとか制限がある場合があるため、どんな写真を展示するのかをレンタル前にきちんと説明できなければいけません。ギャラリー自体は、ギャラリー+格安などで検索すると出て来ますが、既に閉鎖してあるような古い情報の場合もあります。
期日を決める大きなファクターは、誰かが在廊できるかという点ではないかと思います。ギャラリーによっては、お金を払えば代理の在廊者(バイト)を出してくれる所もあるようです。ただ開催するからには誰か一人でも出展者がいる方が好ましいですね。(これは色々な写真展を見た経験から)
最短で土日と言うところもありますが、平日休みの方(モデルさんや撮影会の業界の方など)もいらっしゃいます。広く見ていただくためには平日も一日でも入れる方が良いだろうなと思います。設営には最低2,3時間かかるのでそれも計算に入れる必要があります。
ちなみに、みーむー展で使ったギャラリー(リカラボ)は一日単位で貸し出しできて、4日間で約3万円と格安でした。ピンキリですがちょっと良いところで3,4日で10~15万円くらいではないでしょうか。
● フライヤーの作成
よく写真展の宣伝のためにポストカードサイズのDM(フライヤー)を作成されると思います。実際フライヤーを手にとっていただける確率は高いし、話のきっかけにもなります。
私はネットの印刷ショップ、プリントパックで作成しています。データは表面カラー(写真用)、裏面白黒(地図など)で、200枚で2千円以下でした。印刷も特に文句の無いものが出てきました。(ここにこだわる方への保証はできませんが)
フライヤーの準備は宣伝のために作成するので会場決定の次にすべきです。そのためのデータをメンバーに依頼する場合はそのデータの待ち時間もあります。
フライヤーの完成時期はできれば開催アナウンスの前が望ましいでしょう。
このスケジュールは、開催のアナウンスを展示の1ヶ月前とすれば、さらにDMの業者での印刷、その前のレイアウト、DM用写真の準備と展示のおよそ1.5~2ヶ月には動く必要があります。
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● 開催アナウンス
写真展開催のアナウンスはよほどの理由が無い限り1ヶ月を切ってからが良いと思います。みーむー展では5週間前にアナウンスしたのですが、1ヶ月間違えて会場に行かれた方がいらっしゃいました。そういう混乱を避けるための1ヶ月です。逆にカメラマンの撮影のスケジュールは2週間前にはFixされる方も多いと思いますので、直前のアナウンスも避けるべきです。
● 写真の選定
写真の選定はテーマに沿うのは当然ですが、複数枚展示する時はその写真のバランスも必要だと思います。
自分が陥った問題児ケースは以下の様なものでした。
・6枚選定したが、それぞれ色合いがばらばら(統一感が微塵も無い)
・自分の好きな画角だけで構図や顔の大きさが全部一緒(それはそれで有りだと思いますが、自分の場合単調になると感じました)
・タテとヨコの写真の枚数比がアンバランス
・全部並べてみるとバランスが取れていない
・視線の誘導や空間の取り方に落ち着きが無い
・枚数が多すぎで貼れない
p.s. もう一つ、このあたりで決めておいた方が良いのは、写真展の撮影ポリシーです。
撮影禁止かOKか、写真展全体のポリシーか個々のメンバーのポリシーとするのか。
大きな話では無いのですが、始まってから来場者に質問されることがあります。
● 写真のレイアウト
写真が選定出来たら写真の大きさと全体のレイアウトを考えます。
大きなスペースをいただける場合、できる限り大きな写真を横一列にゆったり並べたこともありますし、小さな写真をびっしり並べる、大きな額装にするなど好みで決めてください。最近では写真だけでなくディスプレイそのものが可愛かったり工夫されている場合もあります。
写真のサイズはできるだけ大きい方が迫力があります。最低でA3、できればA3ノビくらいあると見栄えがすると思います。A4だとポートフォリオのサイズと同等で展示の重さが軽くなってしまうかなと思います。しかし結局のところ写真のサイズの上限はどれだけ引いて眺められるスペースがギャラリーにあるのか、という事だと思います。
大きな写真を考えても、引けないとか柱があるとかで遠めから眺められないとやはり消化不良に陥ります。
また、ハガキサイズくらい小さくても素敵な写真や展示はいくらでもあります。単純に大きさで決まらないのが面白い所です。ですがここでは入門なので大きい方が良いと書いておきます。
ただし、写真が大きければ大きいほどお金はかかるし持ち運びは大変になります。ざっくり言うとA3を超えると面倒くささは指数関数的に増加します。(プリントは業者へ発注しクルマで持ち込めばそう面倒でも無いのかと思いますが)
A1クラスになると持って歩けないので、送付は印刷所から直行で配送できますが、展示撤収時は割ることになり、割るのもモデルさんの目の前では辛いという。。。
自分は現実的な妥協点としてA3~A3ノビを良く使っています。
これだと家のプリンタでも出力できるのでお手軽です。
また、写真のサイズは、ギャラリーのスペースの広さによるというのが最も大きな決定要因だと思います。単純に考えて迫力のある展示には大きな写真が良いのですが、スペースが狭かったり混んだりする場所では大きな写真は引いて見られなくなるので、マイナスイメージとなってしまいます。
以前行ったみーむー展では狭いスペースでしたので上下にも多段に写真を積む必要がありました。
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上下に積む際に問題となるのは写真の高さです。
確かPHaT PHOTOによると、写真の展示の高さは中心線を床から1550mmとすれば良いというものでした。これは女性の視線も配慮したものだと思います。これを縦方向に写真を積むと上の段の写真は大きく上を向かなければならないし、下の段の写真は大きく俯かなければなりません。
みーむー展ではその差をできるだけ少なくするために横構図の写真をベースにスペースを使う事でタテの幅を狭くしました。その結果A3だけでなくA4も使わざるを得なくなりましたが。
● プリント(プリンタ)
プリント慣れしている方はこだわると大変労力がかかるようですが、慣れていなくてとても苦労するのがプリントです。
会場でも良く聞かれますが、自分の場合Canon Pixus Pro-10sという割と上級機種を使っています。細かい説明は割愛しますが、こういう機種では色の再現性は安定しているようで、一度CYM+明度+コントラストのパラメータを決めると大きく失敗する事はありません。パラメータを決める場合でも、パターン印刷といってCYMのパラメータを何段階かに振って一度に印刷する機能をもっていて、それでおおよその決め打ちが出来ます。ただし、このパラメータは使う用紙によって大きく変わります。なので、時間や用紙の無駄打ちを減らすにはある程度出来の良い(評判の良い)プリンタを選ぶことをお勧めするのです。ただし、インク代は覚悟が必要です。
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プリンタの決め手は、染料系か顔料系かです。
どこにでも出ている情報なので詳しく書きませんが、ざっくり言うと染料系は発色が鮮やかだが紙に染み込み乾くまで時間がかかる&光沢紙向け、顔料系は乾くのが早くしっとりとして黒が良く出る&つや消し向け、という感じです。
また、色味は会場の照明(電球、LED、自然光なのか等)によっても変えなければならない場合があるかもしれません。
ちなみにプリントの色の評価には、遮光したうえで演色性の高い光源を使うのが望ましいと思います。自分はよくある色評価用の蛍光灯を使っています。(普通の蛍光灯とはずいぶん違って見えます)
光源の用意が無理ならせめてモニタの色と合っているかのチェックはされると良いと思います。プリントした色味がモニタと大きくずれている場合には、モニタのカラー調整をプリントに合わせるという手もあります。
● プリント(外出し)
わざわざプリンターを買わなくても現像出来る店に出すのも一つの方法です。自分は2015年は全てキタムラの普通の光沢プリントでフォトコンに出して普通に掲載していただいていました。
これは十二分に綺麗です。プリンターよりも綺麗かも。使った事はありませんがラスター(半光沢)プリントや額装もセットでできるようなサービスもあります。(ヨドバシカメラなどにも有り)
もっとクオリティを追求するなら、プロラボと言われる細かく印刷条件を指定可能な店もあります。プロラボでは、ある程度のイメージ(暗くとか何色をどうするなど)を指定するだけで十二分に美しいプリントが出来るようです。また、その道のプロからの色々なアドバイスも貰えるようです。
富士フイルムなどでもデジタルデータでも銀塩プリントしてくれる「クリエイト」などのサービスや、「アルジェント」と呼ばれる色調、濃度、彩度、コントラストが細かく指定できるサービスなどがあります。これらも出来映えは確かでしょう。
外へ出す場合の欠点は納期がかかる事です。一発で綺麗に出来れば良いのですが、仮出力(パラメータを複数変えて一部を出力)の時間や満足いかないときや意図を持ってはずしたい時などの余裕時間も考えておく必要があります。
● 用紙
用紙は良くプリントされる人の間では、一つの風流になっているのではないかと思われるくらい深いです。用紙マニアの様な方も訪問される事は良くあります。
光沢の有無、粒子のきめ、風合い、黒の出方、白の色味(青いか黄色いか)など千差万別です。プリンタではその違いを吸収するために用紙毎にiccプロファイルというデータを持っていて(プリンタメーカー以外に用紙ベンダーでも提供しています)、それらを利用するとプリント用紙によらずほぼ同じ色で出力できるようになります。あとは先に書いたプリンタのパラメータ微調整と自分の好みで決めれば良いと思います。(ただし白は紙の色です)
光沢についてはあくまで好みや考え方によりますが、展示の場合はライティングによっては光沢なための映り込みが気になる場合があります。
ライトと見る人の角度によっては照明が目障りだったり、背景の白い壁や自分自身が写真に写り込み見えにくくなったりして興ざめする場合もあります。自分の場合はそういった事を考え主に半光沢かマットな用紙を使っています。ちなみに、欧米の写真展では光沢はほとんど使われないという話をネット上で見たことがあります。
自分の場合具体的には、値段が比較的安く見栄えのするフォトコンでも良く使われているピクトリコプロ・セミグロスペーパーを使う場合が多いです。みーむー展ではこれに加えピクトリコのソフトグロスも使いました。これはセミグロスより暗い写真でシックな感じになります。それ以外にも、もっと柔らかい風合いを出すコットンペーパーや、紙にきらきらとした粒子の入ったピクトランの局紙なども良く耳(目?)にします。
コットンペーパーは今回は使いませんでしたが、以前他の展示会で見てその風合いに感動して試してはいますが、なかなかぴったりとはいっていません。
白黒の場合はまた白黒に適した用紙(例えばピクトリコなら月光シリーズなど)があるようです。
p.s. 最近はマットなピクトリココットンペーパーや、Canson Rug photographiqueなども使っています。このクラスだとA3ノビで一枚400~500円はします
余裕があればこのあたりを楽しむのはオツなものではないかと思うのですが。
● 額装
額装も普段やらないので難しい話です。
展示物は自宅で展示する場所も家族の目も余裕が無いため(笑)、モデルさんにプレゼントしています。ですので、持ち運びしやすく、コストも低く、見栄えが良い事を前提に額装方法を選択しています。目的が変われば選択肢も変わるかと思いますがそういう話を前提に以下に額装についてまとめてみました。(あくまでA4~A3くらいを中心にした場合です)
額装のポイントは、雑な処理が見えない事と立派に見えることだと思います。
自分が今迄検討したのは以下の方法です。
a. 写真(用紙)のみ:両面テープやピンで壁に固定します。ただし紙がたわんだりしてあまり見栄えは良くありません。一番手軽ではありますが大きな写真ではあまりお勧めしません。(展示会でも見たことはありますが、あまり。。。)
b. バックシート、裏打ちシートに写真を張って展示:1~2mm位の厚さのバックシート、裏打ちシートというものが販売されています。(富士フィルムなど) これは丁度写真用紙サイズで出来ていて片面に糊が付いていて用紙をそこにはります。厚みがあるので紙そのものよりしっかりとした感じにはなります。値段は5枚セットでA3で2千円強です。この方法は手軽で軽く、しっかりして、フレキシブルなため反りを気にする必要は少ないですが、見栄えの点で立派に見えないのが欠点といえば欠点です。カジュアルな展示には良いのでは無いかと思います。
c. ブックマット:写真を挟む厚紙で出来たフレームです。幅広の縁があり写真が綺麗に見えます。しかも挟むだけなので手軽で失敗がありません。A4くらいまでならとても手軽で良い方法だと思います。厚みは無いので、下駄を履かせると見栄えが良くなります。
みーむー展ではA4でも反りが無く、下駄付きで一番綺麗に見えました。ただしA3のブックマットは試した人の話では反るそうです。
ブックマットはオーダーメイドで縁の幅や色を注文できる所もあります。
d. ハレパネ:片面に糊の付いたスチロール製のパネルです。A4で一枚200円程度と格安で手軽です。
ただしハレパネは、プラチナ万年筆の5mmまたは7mmのハレパネ(正規品)を使う事をお勧めします。フォトハレパネと呼ばれる製品もあり(直後は剥がせる)それは7mmなところを見ると7mmのがお勧めなんでしょうね。3mmのものではA4でも反りまくります(5mm以上)。反ると固定がはずれます。また正規品以外のハレパネ風味のものでは、糊の強度が弱いモノがあり、ハレパネから写真が剥がれる場合があります。
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3mmハレパネの反り。1日でこれくらい反ります。
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この後、写真も剥がれました。剥がれ落ちるとかなりの確率で角がへこみます。
気持ちも。
またA3のハレパネも反ると言われています。みーむー展では自分はハレパネ・ソラーズという反りにくいと言われるハレパネを使いました。(ソラーズと謳いながら、購入時にA1で数mmの反りはありましたが:笑)
ハレパネ・ソラーズはA1以上の大きさのモノしかありませんが、いずれにしろハレパネは規格より多少大きく出来ており必ずカットして使うことになるので、どの大きさを使うかに大きな違いはありません。カットはカッターで簡単に切れます。
また、ハレパネの反りはプリント用紙にも大きく依存するようです。例えばピクトリコ セミグロスなどはあまり反りませんが、同じピクトリコのホワイトフィルムの様なフィルム系(?)のものは紙自体が湿度を受け伸縮するのか反りは顕著だった事があります。
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p.s. 最近は、ハイパープロタックSというパネルを使っています。このパネルは材質が黒でほとんど反りません。5mmのものでもA3ノビでも数日は大丈夫なレベルです。
また、ハイブリッドG(こちらは白)という固めですが反りにくいパネルもあるそうです。(リュンリュンさんありがとうございます。)
また、ハレパネは後ろに下駄を履かせるとパネルに立体感が出来て見栄えが良くなります。
変則技として、紙+少し小さめハレパネにトライした事がありましたが、これはA4でも簡単に反りました(笑)。
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お勧めの方法はパネルの後ろに3~4cm四方程度のブロック状のハレパネを下駄として3点に貼るの方法です。下駄の面積を小さくする事で、そこで生じる伸縮の量を減らす効果があると思います。みーむー展ではこのやり方でA3サイズでも剥がれることも無く大丈夫でした。
下駄は3点がお勧めで、4点で固定しても良いのですが、パネルが沿ったときに必ず1点は剥がれてきます。反ったときには余計な力が2点にかかってしまうため、3点の時より剥がれやすくなる可能性もあると考えています。(実際4点止めのテストした時に1点はパネルの反りで剥がれていました)
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また、大きなハレパネの場合、写真パネル中央に小さなサイズのブロック状のハレパネを1個だけ付けるのも大丈夫なようです。例えばマシュマロ撮影会ではA2のパネルにA5位のサイズのパネルを貼って1点で固定されている方もしらっしゃいましたが、A2パネル自体の反り以上の問題は無かったようでした。
ちなみに、ハレパネの厚いものは内部に紙の層をサンドイッチしてあって反りを減らす工夫をしているようです。
この応用の反りを減らす方法として、ハレパネの裏面にプリントしたのと同じ用紙を貼るという方法があります。試したことはありませんが、両面接着面のハレパネは売っていないため、裏面用の糊をうまく選べば反りは少なくなるかもしれません。(どなたか知ってたら教えて欲しいです)
まとめるとハレパネは、
・正規品を使う
・厚さは5mmまたは7mmのを使う
・A4までならハレパネでもさほど反りは気にならない
・反りにくいとされるハレパネ・ソラ-ズという商品があります
・A3ではソラーズでも反りは気になるレベル(4日の展示で2,3mmくらいで誰でもわかるレベルだが鑑賞には堪えうる)
・ハイパープロタックS、ハイブリッドGはもっと反らない。最近自分はハイパープロタックSばかりです。
といった感じです。
e. 木製パネル:A4~A3くらいだと1枚数百円くらいで厚さ15mm程度の木のフレームが付いたパネルが販売されています(反りが少ない合板を使ったものもあります)、木製パネルは軽く値段も安いのでお勧めです。ただし自分で加工する場合多少手間はかかります。また、フレームがあっても反る場合はあります。実際A3サイズの木枠では多少反ってしまったものがありました。
マシュマロ写真展の時は、写真をモデルさんに持って帰っていただくために安く(再利用は考慮する必要は無し)軽くする必要があり、一方で展示の時に見た目を立派に見せるため木製パネルを使いました。
木製パネルも、どう使え的な情報をなかなかネット上で見つけられず、結局自分がマシュマロ写真展で行ったのは以下のやり方でした。
*ネット上で一つ見かけた紙を水張りする方法は絵画では使うようですが、写真のプリンター用紙ではちょっと違うと思いますので(皺にならないように濡らして引っ張れない、インクが滲む等問題があると思います)、ココでは紹介しません。
自分が行ったのはこれがベストかわかりませんが、
① 写真(プリンタ用紙)を裏打ちシートに貼る
木製パネルに貼る際、プリント用紙によっては裏打ちシートを使わず直接はる事もできます。直接貼る場合はスプレー糊が良いです。裏打ちシートの厚みが無い分見た目すっきりする反面、厚さの薄い用紙では凹凸が出来てしまう。でした。例えば、ピクトリコのセミグロスとホワイトフィルムでは、セミグロス(厚さ295μm)は綺麗に貼れましたが、ホワイトフィルム(厚さ185μm)は平坦性が今一歩でした(結局ホワイトフィルムは裏打ちしました)。
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またスプレー糊はスコッチのNo.55(型番です。貼って剥がせるタイプ)とNo.77(しっかり付くタイプ)を使ってみましたが、剥がしてみるとNo.77でもパネル側にあまり糊が付いていなかった事から、77をパネルと写真の両面に塗布して貼り合わせるか、55が良いかと思いました。
No.55は手で簡単に剥がせる程度の強度なので今一歩心配だったのですが、展示期間中剥がれる事も無く粘着力が残るため万が一剥がれてきても再度貼れそうでした。
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② 木製パネルの表面に両面テープを貼る(四辺とXにたすき掛け)
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③ パネルに写真を張る
寸法が必ずぴったりにはなりません。どの辺を妥協するのかは目に付きにくい辺です。これはこの先読み進めて下さい。
④ パネルのサイドに黒の水張りテープを巻く
写真の縁をぎりぎり隠すくらいが美しかったです。
*裏打ちシートを使わない場合は水張りテープを貼って乾燥した後に写真を貼ってください。そうしないと写真が汚れます。裏打ちシートを使う場合でも後から写真を貼る方が良いかもです。(この写真では最初に写真を貼ってそのでっぱりをテープでカバーしようとしています。)
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水張りテープは文字通り水に付けると糊が張り付く切手の裏側みたいな糊の付いたテープです。これは水で濡らして張ると乾燥したときにピンと張って見栄えが綺麗です。ざっと張り方を書きましたが詳細は色々と探して下さい。
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水は指先に水を付けてまず、パネルのテープを貼る部分を湿らせます。
次にまた指先に水を付けテープの糊の面に伸ばすのが丁度良かったです。
もっとスマートなやり方があれば知りたいです。
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ハレパネの加工でも同様なのですが、このようなパネルを作るには一つコツがあります。
それは見学者の視線を考えて処理が汚くなってしまう部分(例えばテープの巻き終わりやパネルのカットがうまくいかなかった部分)を目の届かない所にもっていく事です。
展示は部屋の構造にもよりますが、普通来場者は時計回りに見ていくそうです(実際は動線より決まりまるようです)。仮に時計回りとすると見学者には写真(額)の左の縁が目に入ります。その写真が上の方に展示してある場合は、下側の縁も目に入ります。下側の展示は上の縁です。
なので、水張りテープの巻き始め/巻き終わりやハレパネのカットの汚い面、写真とパネルのわずかなズレなどはこの目が行きにくい面に追いやるのが綺麗な額装に見えるコツです。
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f. 額を購入する:額を購入するのはお金はかかりますが手間はかかりません。反りを気にする必要も普通ありません。また再利用もできるものも多いです。
値段はピンキリですが安くはありません。
額縁の場合はマットと呼ばれる数cm程度の空白部分があるものが多いです。
この空白で余韻を持たせて写真を引き立てる役割をしているようです。このマット部の幅は額縁でそれぞれですが、当然外側のサイズはマットの大きさによって変わります。
場合によってはこのマットだけを作って貰える所もあります。
自分なりにイイ感じになるマット幅を見つけて下さい。
額は表面にガラスや透明のアクリルがあります。写真の保護には良いのですが、これは光を反射して見づらくなる場合があり、特に暗めの写真では鏡のようになって見る人を写してしまう事もあります。(要は興ざめする)
ただしこのような額でもそのアクリルやガラスを裏側に持って行くことで紙そのものを見せる事もできます。
つまり、普通なら表面から、アクリル(ガラス)-マット-写真-裏板という順番なのを、マット-写真-アクリル(ガラス)-裏板という順番にすれば良いのです。
これで額縁の選択肢は広がると思います。
アクリルとガラスの違いですが、ガラスの方が透明度は高いです。しかし重さはアクリルよりガラスの方があきらかに重いので、展示の場合はそれを考慮するのが良いでしょう。(ガラスは輸送中割れる心配もあります)
ちなみにガラスやアクリルの入っていない額は意外と少数派の様で、ヨドバシカメラ新宿西口で聞いたところ扱っていないとの話でした。(もちろん他では小数ですが市販されているようですがこの情報がなかなか掴めません)
実は一番始めに自分が考えたのはこのタイプのアクリルやガラスの入っていない広い縁(マット)のある額でした。その額は狭い隙間に横からスライドさせて写真を額に納めるのですが、スライドさせる際に写真に擦り傷が付いてしまい、結局使えなかったという経験があります。
また、市販の額で縁の幅の広いものは以外と面積が大きくなります。あるいは写真が小さくなります。
掲示面積が狭い場合はどうするかの考えは最初に決めておく必要があります。
h. アクリル額装:出力した写真の表面一面にアクリルを圧着して一枚のアクリル板として見せるもののようです。
見た目が豪華でとても鮮やかでしっかりしています。しかも劣化が非常に少ないです。ただし表面はアクリルなのでキズが付きやすいそうです。また反りほぼゼロです。
自分は試したことはありませんが、金額的に額に比べ極端に高い金額でも無い(倍くらい?)ようです。
重いのとやはり照明の反射が映り込むため配慮が必要です。
i. マットパネル:書いたように市販の額のほとんどは表面にガラスかアクリルなどの保護板が入っていますが、マットパネルというのは、木製などのパネルの表面にブックマットの枠が付いてくるというもので、表面にガラスやアクリルはありません。サイズは用紙より一回り大きくマットの部分は厚みがあるので、見栄えがします。
値段もそこそこ安く、接着剤でプリントを貼るタイプなので再利用は出来ませんが簡単です。難点はあまり種類が無いため、縁の幅を変えたモノなどの選択肢が少ない事です。
どの額装にするか
展示の額装の方法を決めるためのファクターは5つあると思います。
① コスト
② 見た目
③ 重さ
④ 反り
⑤ 再利用
上級になるとこれに写真とマッチするかというファクターも加わります。
見た目は、出力する用紙の回りのフチの大きさ/色やフレームの色や形で印象がずいぶん変わります。立派に見えるのは広い縁の付いた額ですが、重かったり縁の部分のスペースが必要なため、展示スペースや展示方法の制限を受けます。額は色々な種類が販売されているので、良く調べてみるのが良いでしょう。
重さは、ギャラリーの壁や展示の方法によります。釘が打てる、ピクチャーレールがあれば色々な選択肢が出て来ますが、両面テープや粘土(後述)、細い虫ピンしか使えないような場合は重い額は避けた方が良いと思います。軽いのはハレバネが一番。
反りは、パネルの大きさにもよります。A4サイズでは3mmのハレパネで無ければ反りは気にならないレベルですがA3になると状況は一変し、ハレパネはほぼ反る(気になる/気にならないの境目)、ブックマットも反る、木枠もモノによっては反るという感じです。アルミフレームの額なら問題無いようです。また反りは展示の期間や湿度、温度の影響も受けるようです。反りでやっかいなのは、反ってしまい固定が剥がれた場合に落下し、角を傷つける場合がある事です。角が潰れた写真の印象はとても悪くなってしまいます。
額装ごとの独断によるファクタリングを置いておきます。
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● 展示
写真の固定方法
展示する際の写真の固定方法は額装より前に考えておく必要があります。ギャラリーや展示場所によって使える方法が限られる場合があるからです。
粘土は壁紙が剥がれるからダメ、釘は大きな穴が開くのでダメという所も少なくありません。
よく使われる固定方法はピクチャーレールや釘、虫ピン(釘より細いもの)、粘度、両面テープ(剥がせるもの)等があります。また自分で用意したパネルに貼ったり棚に置いたりという事もできます。
経験上、両面テープよりも粘土の方が大きな加重でも粘着力に根性があるように思います。粘土は、ブルタックという商品名のものを購入しています。これは練って貼り付けるとかなり強力なのと、多少の反りが生じても粘土が変形して剥がれにくいのが特徴です。A3のハレパネならブルタックで十分行けます。木製パネルもA4ならブルタックで付きますが、A3でも大丈夫でした。
ブルタックの欠点は粘土なのである程度の厚みがありその調整が面倒な事です。固定してみたら厚みにムラがあって、固定が傾くという事が良くあるので注意が必要です。
A3以上の木製パネルや額は、ピクチャーレールか釘、ピンが安心できると思います。
自分が額でやるのは、ピクチャーレールで吊し、ゆらゆらしないようにブルタックで一部を固定するというやり方です。
写真の高さは先に書きましたが、PHaT PHOTOによると中心位置で1550mmが望ましいとの事。上下に多段にする場合は身長の低いお客様にも配慮して多少調整します。(中心をちょっと低めにする)
展示する写真の水平や垂直を取るのには、パーマセルテープ、養生テープ(緑色ビニールでの剥がした跡が残らないテープ)や糸を垂らすのが最適ですが、自分はBOSCHのミニレーザーレベルというレーザーで基準線を照射する道具を使っています。これは壁や三脚に取り付け、水準器で水平/垂直を出しその基準線をレーザーで照射するものです。本格的なものは数万円しますが、このタイプのお手軽品は数千円で入手出来ます。
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精度はいまいちですが、水準器が内蔵されていてお手軽な展示なら十分使えると思います。レーザーのちょっとスマートな感じが好きで使っています。自分はこのレーザー光にパネルの縁を合わせるようにして位置決めをしています。
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ワイヤーによる吊り
ピクチャーレールのあるギャラリー(大抵はありますが、場所によって無いエリアもある)では、ワイヤーで釣ることもできます。ピクチャーレールを使う場合は重い額も心配なく展示できるのが強みです。ただ、上下のバランスや傾きの微調整には手間暇がかかります。
また、多段に釣ることもワイヤーが用意されていればできます(ギャラリーに確認が必要)。
ピクチャーレールとワイヤには色々コツがあるようです。
まず、一段吊りか多段吊りかでワイヤが異なる事。
1本の耐過重(だいたい5kg程度)を超えると2本で吊る。重くない場合は1本の方が見栄えが良い。(2本の場合2本が平行に上から降りてこない事が多く、ギャラリーのオーナーさんにも美観の面から1本吊りを強くお勧めされました。)
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上の図でもちろん多段を1本でも可能です。
また1本で揺らいだりパネルが下を向く場合は、壁にワイヤーをタッカー(ホチキスの大きいの)で固定すると角度が減り、ゆらゆらもしにくくなる。ただし壁に大量の穴が開くという問題もあります。テープでも出来なくは無いですが一晩で剥がれる場合もあります。
また、ワイヤーを壁側でなはく額側にテープで固定するという方法もあります。
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多段吊りで要注意なのは、この傾きが額の大きさによってまちまちな事です。例えばA3の額とA4の額で傾きは違うし、同じサイズの額でも縦と横では傾きは違います。
その時は、タッカーを使うか上の重い写真のみワイヤーで下はピンや釘など工夫が必要です。
最近よくやる展示方法
釘が打てないギャラリーでピクチャーレールだとどうしても写真は斜めになってしまいます。それは重力と額縁の構造上いかんともしがたいものです。斜めでも良いのですが、一つのワイヤーに縦横が混在すると先に書いたように傾きがばらつくので綺麗ではありません。かといって虫ピンや粘土だけでは心許ない。
そこで考えたのが(というか元はTetsuさんのアイディア)、木製パネルを固定する際に使ったのですが、ハーモニカの様な固定用の枕を作りました。その枕を虫ピンや画鋲などで壁に固定し、この枕にパネルを引っかけたりこの枕に粘土を付けてパネルを固定したりできます。今は複数サイズを数組作ってあって簡単に綺麗な額装ができるようになってきました。
この場合額は壁にぴったりと当たります。
この方法だと虫ピンでは強度に不安がある場合よりも多少根性があるようで、固定自体も楽です。
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虫ピンを使う時
虫ピンは壁に大きな穴を開けないので大抵の壁で使えます(ドア部などを除く)。ハレパネならA0のものでも四隅をピンで固定すれば行けるようです(プロの方がしていたのを見た)。ただし虫ピンは扱いが結構面倒で、金槌でトントン叩くとおよそ8割の確率で途中で曲がります。
おそらく絶望的な気分になるでしょうけれど、それを救えるのがピンニング器というものです。
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これは先端に虫ピンを入れ、金槌の頭側を垂直に押すと曲がることなく虫ピンをさすことが出来ます。ピンニング器を使うと、約1秒でまっすく虫ピンが打てます。値段はハンズで3000円台です(通販だともっと安いです)。絶対おすすめです。
また、虫ピンでどうしても重量物を支えたいときは、石膏ボード用の虫ピンというのもあります。これは3本の虫ピンがセットになったものですこしづつ角度の違う3本の虫ピンで強度を確保しています。DIYショップなどにあるでしょう。
その他展示であると良い物
名刺:カメラマンの名刺があると便利です。Twitter,Facebook,Instagram,Blogなどのアドレスと2次元バーコードが記載されているとなお便利です。
作成はフライヤーと同じプリントパックなどネット印刷で格安で作成できます。名刺プリント用紙を買ってきて自作も出来ますがどうしても反るため、できばえは今一歩です。併せて不在時に名刺を持っていってもらうための名刺ホルダーもあると良いでしょう。
ポートフォリオ:展示以外の写真を見てもらいたい時にはポートフォリオ(ブック)を作成することをお勧めします。これはアルバムにA4サイズくらいの写真を何枚も入れておくものです。A3 のものもありますが、展示がA4でポートフォリオはA3だとアンバランスなのと持って見るには重いです。ただし、一つの手法として、展示はあくまでポートフォリオを見て貰うための呼び水であってポートフォリオで勝負という戦略もあるようです。
ポートフォリオを入れるケースはビックカメラなどで購入(ポケットがA4で透明度の高いフィルムで出来ている)し、イーゼル(100円ショップで売っています)に立てかけておいたりしています。
御苗場で見て一つこれは面白いなと思ったのは、糊付き台紙の付いたアルバムの表面フィルムを外してその台紙にプリントを貼るというポートフォリオでした。これはプリント用紙の風合いがフィルム無しにわかるのでポートフォリオでも用紙へのこだわりを表現することができます。
ポートフォリオは一般的には20枚から30数枚程度が適当な枚数とネット上で読んだことがあります。これは20枚以上で不足感が無く30数枚より多いと重く見飽きてくる興味を失わない枚数、一人が見るのにかかる時間が最適、との事でした。確かにあまり厚くて重いポートフォリオは持っていて疲れますね。まぁこれは自分の好みで良いのでは無いかと思います。
芳名帳:来場者のお名前を書いて貰ったりします。ハンドル名を書かれるケースもあるのなら横書きがお勧めです。良く来場の方のお名前を憶えていなかったりするのであるととても便利です。
アンケート:マーケティング不在の写真展でアンケート取ってどうするかという考えもありますが、何か一言残るような言葉をいただけると嬉しいものです。また、会場にお越しいただいた方に声をかけるキッカケのツールとしても使えます。アンケートを書く時のボードも100円ショップで売っています。
インスタントカメラ(チェキ):モデルさんや有名な方が来場されたときに撮らせていただいて壁に貼っておくと楽しいです。
その他、展示設営の時に持って行く道具は、白手袋(写真を触るとき)、両面テープ、養生テープ、刷毛(ほこり取り。最近は刷毛の代わりにメーク用のブラシを使ってます。ダイソーで300円のやつ。柔らかくてブラシ部を収納できるので持ち歩きに便利)、ブルタック、ドライバー(額縁の金具を使う時)、釘+金づち(釘抜き付き)→必要であれば シール材(片付けの時釘で出来た穴を埋める接着剤)などでしょうか。
またギャラリーまで持って行くときにパネルを傷つけないようにするためのキャリングケース等は準備しておくのが良いでしょう。これはA3までなら比較的選択肢がありますが、A3ノビ以上では探すのが結構大変になります。そういう場合大きなスーツケースを使うのも手です。
その他:宅配便
展示パネルは家に飾れないのでいつもモデルさんにプレゼント(見方によっては処分)しているのですが、その時の送り方が難しいのです。
最終日の終わりに来ていただいて手渡しが一番楽でお金もかからないのですが、そんなに都合良く行く事はまずありません。
しかし送ろうとすれば、相手の本名と住所が必要になります。これはかなり重い話でこちらとしてもできればそんな情報は聞かずにさらっとやりとりをしたい。
そこでSNS宅配便というのを使ってみました。http://www.mailaddbin.com/
これは、Webで申し込むと送付先フォームのURLが発行されます。そのURLをDMなどで相手にお送りすれば、DMを受け取った方は送付先を入力し、その情報は送る側には見えないという仕組みです。(佐川が運びます)
結構メールの行き来があるのと、集荷時間が3時間単位でしか指定できない、通常の宅配便より時間がかかるのが難点ですが、かなり大きくても(裏を返すと小さくても)1,100円という送料はお得な場合があります。
もう一つの方法は、郵便局留めという方法があります。これは実名は必要ですが、住所連絡先は不要で確実です。
あとコンビニ留めとか宅配集配所留めもありますが、実名でないとダメなんでしょうかね。
●おわりに
色々メモを書いてありますが、まだまだ書き忘れている話があるかと思いますが、随時追記していきます。
こんなのがあるよ!という話があればぜひ共有させてください。
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